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 古美術・骨董用語辞典

骨董業界の用語集
骨董市や骨董店をまわると、耳慣れない言葉に出会うと思います。骨董業界の人々が集まると、知らず知らずのうちに「チョウフ(符牒を逆にこういう=隠語)」が飛び出します。どのような世界にも、その世界でしか通用しない言葉があるものです。昔はその世界の人しか入れない、そうした世界だったことをうかがわせる名残でしょう。
ここで、骨董関係の代表的な符牒(フチョウ)をご紹介しますので、ちょっと業界人の気分を味わってみましょう。
五十音表(索引)水色部分が新しく追加されました!

▼あ

アイタイ (相対/小向い)
骨董関係業者どうしの1対1の取り引き。取り引きには業者専門の市で仕入れる場合と相対で仕入れる方法があります。他に客から仕入れる場合もかなりあります。

アイテメキキ (相手目利)
先方様が勝手に目利きして買うこと。店サイドでは何も勧めないのに、客が勝手によいと思って買ってゆくこと。 後でトラブルに発展した場合に、店側が有利になります。

アトエヤキモノ (後絵焼物)
陶磁器の場合ですが、古くなったものなどの色がはげ落ちているものに、新たに顔料をつけて焼き直してあるもの。上物に見せかけて、高価に売ること。本物の色を覚えておかないと、こうしたものに手を出すことがあります。

アトラッカン (後落款)
書画にはよくある無落款のものをそれらしい落款を後から入れて高く売ること。かなり専門的な分野ではありますが、相当なコレクターでもよくひっかかります。絵の識別だけでなく、落款の研究、印肉の研究も書画のコレクターには欠かせません。

アラモノ (新物)
これはよく聞く言葉で、新しそうなものをアラモノという。これなどは分かりやすい言葉だ。古いものではないということ。

▼う

ウブダシ (初出し)
骨董関係業者どうしの1対1の取り引き。取り引きには業者専門の市で仕入れる場合と相対で仕入れる方法があります。他に客から仕入れる場合もかなりあります。

ウリコミ (売り込み)
一般の家庭や蔵などで仕入れ、業者市に持ち込むこと。「うぶ出し」ともいう。

▼か

カセ 
釉薬の表面が劣化すること。カセは本来かさぶたが乾くことを意味する。

▼く

クラダシ (蔵出し)
プロではなく、素人さんすなわちお客さんからの骨董品の売り込みをさしてこういいます。

▼け

ゲテモノ (下手もの)
クラスが下のもの。よくないもの。世間一般に評価の低いもの。

▼こ

コムカイ (小向い)
業者同士が一対一で取引をすることをいう。先のアイタイと同じ。

コワタリ (古渡り)
室町時代から江戸期以前に外国から渡来した品をいいます。貴重で高額な道具や裂(きれ)類が多い。